レガシーの利用法
いつのまにか春になりました。
定番のフレーズで恐縮ですが「早いものですね!」笑
さて、春と言えば花見(?)なのですが、人口密度が低い場所が好きな自分は、ひっそりと桜を楽しんでおります。
といいますか、ほぼ毎日見てます。
近所の公園です。(自分の家の庭だったらいいんですけどね。)
春は日差しが急に強くなり、そうすると不思議なことに動物も活発になるんですね。
もうそろそろヤバイんじゃないか(苦笑)と思っていた老犬(写真右)がとたんに生き生きとし出しました。
身近に動物がいると、季節の変化がよくわかります。(植物でもわかりますが。)
でも、あまりに身近過ぎて、ワンワン、キャンキャン、ゲロゲロ、ブー、カーーペッ!、などなど、お客さんと電話しているときなんかは、どこのオヤジが隣にいるんだと突っ込まれそうなのですが、まあ、犬が2匹います。
話はそれましたが、動物=人間も春になると活発になります。
体に変化が起こるので連動して気持ちも不安定になりやすい時期ともいえます。
そういう時は、やっぱり日光にあたることです。
そして、できれば旅行、難しければ、ちょっと遠出等々。
いつもとは違う場所に身を置くってのは大事です。
今日の昼間は妻のリクエストで地元で開催中のアートフェスタに行ってきました。
えーと、実はかなり乗り気がしなかったのですが(苦笑)。
まあ、簡単に言えば、よくある地域イベントです。
もうそれだけで、ちょっと行く気が失せます。
地域イベントは「地域おこし」「地域ビジネス」な臭いがプンプンしてくると、正直、「いや、もう、けっこうです!」って最近は思っちゃうんですよね。(過去の苦い思い出)
でも、このイベントはアートがメインなので、ピュアなものにふれることができる分だけ、そういう部分を感じさせないのがいいですね。
とても良い気分転換になりました。
ちなみに同じようなイベントが(うちの実家の)愛知県西尾市の「佐久島」でも開催されています。
これは過去に何度かマスコミでも取り上げられたのでご存知の人も多いはずです。
佐久島って、自分も子供の頃に家族旅行で1回だけ言ったことがあるのですが、水中翼船、海水浴、釣りというイメージしかなく、ごくありふれた観光地でしたが、この試みのおかげで一躍有名になった感があります。
最近もやはり実家と千葉をいったりきたりしているのですが、ウチの実家でも探すとけっこういろいろなイベントをやってるんですよね。
また来月に帰った時にさがしてみようかなと。
さて、市原の話に戻りまして、上の写真は学校の校庭なのですが、廃校となった学校の校庭です。
イベント会場は、市原市内の山奥とかに点在しているのですが、主に廃校がたくさん利用されてるのがいいなあと思いました。
いわゆる「レガシー」の再利用です。
最近、仕事でも「レガシーなシステムをどうしましょう?」みたいな話題が出ており非常にタイムリーだなあと思いましたが、もちろん、システムと使われなくなった公共施設は全く別物ですので、あまり参考にはなりません。
しかし、レガシーをアートに利用するという発想は「良い」ですね。
廃墟を歴史やアートとして楽しむのに似てます。
そうです、古いものは古いってだけで「アート」になるんです。
ある会場では、下の写真のように「校庭の裏の倒れた古木」までアートってことになってました。
ついでなので、いろいろ紹介します。
古いプールになにやら巨大なオブジェが作られてます。(プール直して使った方が良くね?って思いましたが。)
アートではありませんが、教室がカフェになって再利用されています。
写真にはないですが、イタチ(?)の皮を剥いだ敷物がソファーに敷いてありますのでグロ注意です。(さすが千葉)
別の教室は、高そうなレストラン風に再利用。
で、高そうなディナーが並んでるのかと思ったら、テーブルの上にあるグラスの中身は「土」でした。
そうそう、千葉人は土を食べますからね。
某校舎の玄関には、いきなりこんなものが立ちはだかっていました。
写真で見ると体育祭のハリボテですが、近くで見ると質感高いですよ。
駅舎の隣の物置かなんかをアーティスティックに改造しています。
森の音(?)を電波でビシバシ飛ばしているそうです。(千葉では合法のようですよ。)
ピザ屋もありました。
千葉の山奥をドライブしているとたまに出没するイノシシを捕まえて速攻でピザにしたというイノシシピザです。超・おいしいです。
千葉なのでピザの真ん中にはイノシシの頭が置かれているのですが、グロいので写真では隠しています。
なんかどっかでみたことあるようなタッチの絵が教室に飾られています。この雑な感じが千葉っぽくていいですね。
学校だけでなく古民家も再利用されています。(この呪われそうな雰囲気をぜひ味わって頂きたいですね。)
菜の花電車といえば、いすみ鉄道ですが、これは小湊鉄道です。(いすみ鉄道と線路はつながってますけどね)
ここもアート会場になってました。
ほかにもありますが、興味のある方は、実際に行ってみてください。
ちょっとした気分転換にはなると思います。
あれこれとウンチクを聞いて「ほほう、それはすごいね!」っていうアートもあるかと思いますが、ぱっとみて、いいねって思う単純なアートの方が多いです。
いいねって言うのは人により異なっていて、美しい、懐かしい、愛らしい、安定感、などなど。
アートとは何かといわれると定義が難しいのですが、きっと、感情そのものだと思うんですよね。
何らかの感情を引き起こすもの、感情がしみ込んだもの、といってもいいかもしれません。
こういった類のアートは瞬間的に感情を沸き立たせるというのがいいところです。
絵や書を飾ったりする人は少なくないですが、常に「アート」を身近においておきたい、という気持ちってわかりますよね。
<オマケ>
犬はアートがわかるのか?
わからないようだ。