自然のままが一番
これからお話しする内容は環境問題の話ではなく、何事も自然体であり続けることが、物事を持続させるポイントである、というお話です。
先日、前の会社のお客様だった方とお会いする機会がありました。
その中で、印象に残るお話がありました。
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その方のご親族で、絵がとても好きな方がいらっしゃったそうなのですが、絵の道を進むことを断念して業界最大手の自動車メーカーに就職したそうです。
自分の限界を感じたからだというのです。
そして、定年するまでの期間は仕事を続けて資金をためて、定年後に「絵」中心の生活をしようと計画しているそうなのです。
もちろん、普段の空き時間は可能な限り大好きな「絵」に費やしているそうです。
実はその方のお父様も音楽が好きだったのですが、就職と同時に音楽をあきらめ、同じように定年までしっかり仕事をしてお金を貯めて、空いた時間で音楽を楽しみ、そして定年後は、その資金で音楽教室を経営されているらしいのです。
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何かを目標に掲げた時に「無理をしない事」つまり自然体で挑むことで、目標を達成するまでの過程を楽しむことができる。そして、過程を楽しむことができるからこそ継続でき、継続できるからこそ実力もつき、技が養われ、成功へとつながるのだと思いました。
どんな目標も、それを達成することに意味があります。
もちろん、そのプロセスに価値がある場合も多々ありますが、目標を達成したときに得られるものと比べたら、その比ではないような気もします。
とすれば、いかなる手段を使っても、まずは目標を達成することが大切になってきます。
そのためには、そのプロセスが「楽しむ」ことや「嬉しさ」や「感謝」の念を常に持てる状態である、ことが大事なのだろうと思いました。
化学的に言えば(?)、人間の脳は、そういった「よい感情」を味わうときにはエンドルフィンのような快感物質が体内に発生するらしいですから、それが一種の良い意味での中毒症状となり、もっともっとプロセスを楽しもうとするのだと思います。
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自分がまだ会社員だった時は「独立」することが漠然とした夢でした。
離婚を経験してから「独立開業」が目標へと変わり、割と自然体で独立という目標を達成できたかなと思います。
独立して1年目は、安定した生活が目標でしたが、苦手な営業活動も極力せずに、毎日を楽しみつつできましたし、こちらもまた、ある意味、自然体で目標を達成できたかなと思います。
そして、独立して2年目以降、次なる目標として従業員を雇用して会社をもう少し大きくしようと考え始めましたが、3年目と半年が経ち、今はその考えを見直しつつあります。
やはり、ついつい頑張りすぎてしまってペースを乱し、自然体でいられなくなってしまうのです。
なので、会社が大きくなるのも自然の成り行きに任せようと決意するに至りました。
実際、2年目に入った当時は会社を大きくするチャンスがいくつかありました。
そのうちの一つが自分の会社への投資の話です。
投資といえども借金のようなもの、資金(その時は1000万円)は将来倍にして返さなければならない。
投資をしてくれる社長さんも業界では名の知れた方ですが、すんごく厳しそ~な人です。
結局、かなり迷ったあげく、(怖気づいて?)お断りしました。
自然体で挑むどころか、焦りと緊張に支配されてしまうだろうと思ったからです。
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実は従業員も雇用したいという思いはあったのですが、こちらも自然の成り行きに任せることにしました。
現状、仕事の大半は自分でこなしていますが、デザイン分野やサーバー設置等、自分の専門外の分野はパートナーさんにお任せしていますし、特に忙しい時はアプリケーションのテスト(の一部)をアルバイトさんにお願いしてします。
ある意味、いろんな指示を出したり雑務をこなしたりする部分は自分の分身(従業員)がほしいなと思いますが、「人を指示する・使う」という事が、もっと自然体でできるようになるまでは、しばらく、この状態で続けようかと思っています。
(会社員時代と同じく、人に指示・命令をする行為はストレスになります。)
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というわけで、会社を大きくするのは自然の成り行きに任せるとして、次の「別の」目標を考えました。
それは、このような会社のブログでは言えませんが、とても長期計画です。
子供の頃から憧れていたことのひとつですが、とても大変な目標なので、少し準備が必要です。
大学にも行かなくてはなりませんから、受験勉強もしなければなりません。
働きながら理系の大学に通っている元文系の友達も身近にいますが、偏微分がどーのとか言って、とても大変そうです。
確かにこの歳で大学生になるのは、どうだろうと思いますが、ITを続けながら無理せず自然体で達成してみたいと思います。笑