オープンソースのカスタマイズ(Ushahidi)
またしても、6月のブログを書き忘れました。。。
さて、最近、OSSのUshahidiを使ってサイトを構築したいという話がありました。
先日の震災でこういったサイトが立ち上がり、一躍注目を集めたものと思いきや、実は結構前から注目されていたようです。
http://www.sinsai.info/ushahidi/index.php/
相変わらず震災の心理的影響は自分的にはまだ残っており、夏の暑さや日本の政治、何を見ても末期的に思えて困ってます。笑
(この末期な日本で、後悔のないように生きていこう! と、最近やっと少し元気が出てきたのですが。)
さて、OSSと言えば、CMSが多いですが、自分が開業当時の2005年では、xoopsが流行っていて、正直、使い勝手が悪いながらもコストを削減したい、実験的にサイトを立ち上げたいというお客様限定でXOOPSを提案をしていた記憶があります。
とは言え、結局、こういったOSSを導入したところで全ての機能を完全に使いこなす事ができる人って少ないんです。
使い勝手の面もありますが、主な原因は多機能過ぎて(メニューが多すぎて)、何が何だか分からなくなってしまうのです。。。
実際のところ、本当に必要なのは一部の機能だけで、実装されている機能の10分の1くらいの機能で運用はできてしまいます。
それに気が付くまでは、あれこれ操作しまくって慣れないといけないのですが、慣れないうちに放り投げてしまうのです。
これは、システムを導入すると便利になるという思いだけが強く、システムに慣れるという面倒な作業を想定していない方に多いです。
つまり、使い勝手が悪いとか、それ以前の問題なのです。
システム(ソフト)を使いこなすのは、スポーツと同じで練習しないとダメなんですよね。
しかも機能が多いという事は、それだけ多くの練習を必要とするワケです。笑
でも、無料で多くの機能が付いてくると思ったら、やっぱり魅力的ですよね。
自分が逆の立場なら同じ考えになると思います。笑
そう言えば西暦2000年代前半、まだ自分がサラリーマン時代に、「プログラムの部品化が進んで、これから数年たてばプログラマーなんか不要になる」と毎日のように語っている先輩がいましたが、OSSを当たり前のようにwebサイトで流用しているここ数年の状況ってのは、ある意味で、その先輩の予測が当たったのかもしれません。
ところで、ウチはシステム屋ですから、そういったものをゼロから作る事を仕事としており、できることならOSSを使わない手段を提案したいと考えています。
先ほど、「コストを削減したい、実験的にサイトを立ち上げたいというお客様限定」と書いたのは、そういうことです。
とはいえ、OSSを使わずに、フルカスタマイズのシステムでも、本当にビジネスに有効な機能だけを実装すれば、コストも同じくらいで済むことは多々あります。
場合によっては安くなるケースもあります。
コストだけでなく、運用面で考えても結局のところ、トリッキーな使い方(OSSの本来の目的外の使い方)をしなくて良いし、メニューも必要なものだけが揃っていてわかりやすく、誰もが使いやすいので、長続きします。
また、後でプログラムをカスタマイズしたくなっても制約がないという点はOSSを利用する場合と比較すると圧倒的なメリットで、逆にOSSをカスタマイズしたいという場合は、通常のシステム構築の倍くらいの工数をみないといけませんし、しかもカスタマイズ自体の制約も非常に多いのです。
まあ、結局のところ、どっちが良いか?優れているか?は、お客様の状況次第で、まさにケースバイケースです。
コストを抑えたい場合、実験的に立ち上げたい場合には、OSSを利用した方が良いケースが多い、とだけ申しておきましょう。
でも、やっぱり、Webを生かすも殺すも、肝心なのはそれを実際に使うお客様です。
実際にウチが提供させて頂いたシステムで億単位の売上を上げているお客様もいれば、そうでないお客さまもいらっしゃいます。
振り返ってみると、その差は、システムを利用しているか、利用していないか、のような気もします。
売上が上がるからシステムを使う、上がらないから使わない、という鶏が先か卵が先かの話になりがちですが、この辺りは、本当に、0か1か、ってくらいの差で、きちんと利用されているお客様は、それなりの売り上げを上げているんですよね。。。
ただ、そもそもシステムがなくても売り上げは上がるというお客様は、ここには含まれていません。
WEBシステムがお客様の業務フローにきっちりと組みこまれているケースだけを見て、の感想です。