それぞれの立場

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春にかけて新たな企画を始めようか。。。などと思っていました。
が、ちょっと動いたのもつかの間、あっという間に夏から慌ただしくなって、何もできなくなってしまいました。。。

今の自分の目標はRCP(都内の会社です)を大きくすることです。
3カ年計画という言葉をよく聞きますが、3年でどこまで拡大できるかが勝負だと思っています。
3年はちょっと早いかもしれませんが、役員そして株主という立場で参加した訳ですから、悠長なことは言ってられません。

そのための施策をあれこれ考えなければならず、それを着実に実行する。
これからは今までのように1人で全てやる訳ではないから、日々の業務に忙殺される事も減るだろうと思っていました。

・・・が、やはり、そういうわけにはいかないようですね。

社員の力を借りられる、(そして昨日、また社員が1人増えたのですが)、だからといって上に立つ人間の仕事に使える時間が増えるか?
と言うと、決してそうではなかったのです。

いや、正確には、まだまだ弱小零細企業にすぎない状態で、そんなことができるなんて贅沢すぎる望みだったのです。
といいますか、、、きっと大きくなったからと言って、時間が増えることはないのでしょうけど。。。

***

先日、社員と面談をしました。
最近の様子や、今後のキャリアプラン、待遇などを含めて話をしました。
もちろん不満や会社に対する要望も尋ねてみました。

色々話を聞いてみると、やはり、自分が10年前に社員だった頃と同じような会社への疑問や不満が出てきます。
上に立つ立場になって初めてわかる事ってあるんだなあと、実感しました。

同じような内容のブログを過去にも書いた事があります。

今までは外注さん(パートナーさん)を使う立場だったのが、独立してから、今度は自分が外注さんと呼ばれるようになる。
その時に初めて、お互いの立場が分かる。
その時に初めて、外注さん、下請け企業はこうあるべきだ、とか、元請け企業はこうあるべきだ、ということがわかってくる。

また、今までは単なるプロジェクトのメンバーだったのが、歳月を経てプロジェクト管理者になる。
その時に初めて、お互いの立場が分かり、それぞれ「どうあるべきか?」が理解できてくる。

そして今、社員と雇用者という両方の立場にたって、はじめて、わかった事がたくさんあります。

思えば、自分が社員だった頃は権利を主張しすぎたように思います。
でも、指導する立場から見ると、それは単なる「わがまま」だったのです。
それが社員の立場だと気がつかないものなんですね。。

それでも、それを「わがまま」だと一喝するのも自分が社員だった時の事を思い出すと忍びない思いがします。
できれば自分は、自分が過去に社員だった時に辛かった思いを今の社員にさせたくはありません。
でも、それをさせないと、会社の経営が傾いてしまう。

非常にジレンマです。。。

人事含め会社運営上の諸々の権限も頂き、かなりのプレッシャーもあるので、正直に言いまして、時には、超ネガティブになる時もあります。苦笑

でもでも、そこを何とかうまくやるのが、指導者の面白さ、醍醐味なのかもしれません。
まだ、それを楽しく味わう程、熟達してはいないですけどね。。。

しかしまだ、いや、まだまだ体験しなければならない「立場」というものが、どこかに存在しそうな気がします。
その度にまた新たな気付きを得るのでしょうね。

そして、それと同時に苦しみを感じることもあるでしょう。
ただそれは、何事も人間性の向上を第一と考える自分にとって、プラスになる経験に違いないと思っています。

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